万治の石仏は、周囲を田んぼに囲まれ、正面は砥川の清らかな流れ、付近一帯は諏訪大社下社春宮の清々しい緑の森。その姿はひっそりと静寂に包まれてはいるものの、不思議な懐かしみとユーモアを感じさせます。その表情は見る位置により笑みを浮かべたようにも、雨に濡れて涙するようにもとれ、諏訪大社の御神木(杉の木)を見守るかのような眼差しは神々しい限りです。
万治の石仏には、万治三年(1660)十一月一日建立と刻まれており、平成21年は建立350年の年にあたります。
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「万治の風」 路地を抜け出て耳をすませば 花のように月のように 落ちた涙は川を流れて 風のように鳥のように 花のように月のように |
「万治の風」CDジャケット
歌 a-more(エー・モア)
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木立に囲まれた静かな一角に、大きな身体にちょこんと小さな顔が乗っかっている万治の石仏がある。この大きな石はどこから運ばれてきたのか、石仏としては、ユニークな顔立ちなど不思議な点が多い。だからこそ、画家の岡本太郎さんなどが感嘆されたのだろう。それとあまり手つかずの自然の中にぽつんと佇んでいる姿に人々が魅了される。砥川のせせらぎを聞き、木立を吹き抜ける風を感じていると、万治の石仏は世の中を見すえている様でもあり、いっそうひきつけられる。[絵/文 原田泰治]