地域活性化のための視察研修を実施しました。
2月27日・28日の2日間にかけて、当商工会議所主催による視察研修を実施いたしました。今回は当町と同じ人口規模で「公民連携による地域活性化」に成功している和歌山県上富田町及び有田川町を訪問し、地域住民を巻込んだ組織体制、実施事業、施設等について研修し、今後のまちづくりの参考にするという目的でした。当商工会議所会頭をはじめ、青年部、町の職員など12名で行ってまいりました。
まず我々が向かったのは上富田町で、下諏訪町と同規模の面積を有し、人口密度においても非常に近い町です。上富田町の特徴としては、前任の町長が5期を務める非常に長い体制であったことによる持続的な成長、50年続く人口増、そして、下諏訪町に比べ若年層比率が高いことです。副町長がお出迎えいただき、上富田町の大事とする人のつながり、和というものを実感いたしました。
内陸に位置し、最近においては他市町村からの流入が顕著にみられる点、農業から企業誘致による転換、そして写真にもある健康(スポーツ)。このスポーツセンターは天然芝2面、人工芝1面。雨天練習場、野球場、テニスコートなどを持つ大規模なもので、積極的な合宿の呼び込みを行っている模様。
また、現在継続して開発中の高速道路には商工会の運営するSAがあり、公民連携を実践している姿を見ることができました。他の市町村と競合しない付加価値作りとPRは十分に模範となり、下諏訪町においても、防災日本一を目指しており、それを更に強化、PRしていけば十分な強みになることを実感しました。
翌日向かった先は、有田川町。みかん農園が広がり、有田ミカンとしても有名な地です。面積は下諏訪に比べ約6倍ではあり、経済構造は異なるが、人口構造は非常に近く高齢化と人口減少が進む地でもあります。ただ、この町の特徴として、アメリカでも住みたい街No1であるポートランド市をモデルケースとして採用しており、それを実践しているところがあります。
有田川町では、今後10年、20年を担う40歳以下の町職員による町の総合戦略の策定、子育てや家計を持つ女性が住みたくなるようなまちづくりの推進など、若者や女性による積極的な関与を感じました。
また、下諏訪町では町内外の若者を巻き込んだリノベーションツアー、御田町のおかみさん会など共通点も多いが、まだまだ町内においての認知度は低く、若者や女性だけではなくご年配の方も巻き込み、今後もより一層下諏訪町で現在行っている活動を積極的に推進していくことが良いと感じました。
誰もが魅力を感じ、誇らしい町になるよう、今後も継続して研究・実践してまいります。